2026/10/30 10:26
明日、10月31日はハロウィンですね。ハロウィンといえば、カボチャや黒猫、そしてコウモリ。
実は、英国のアンティークカップにも「コウモリの羽」という、ちょっと意外な名前を持つデザインがあるのをご存じでしょうか。
それが、英国の名窯 Coalport(コールポート) の「Batwing(バットウィング)」です。
今回は、100年以上の時を経た今も多くの人を魅了する、バットウィングの美しい世界をご紹介します。
コウモリの羽に似た、優雅なデザイン
バットウィングとは、英語で「コウモリの羽」という意味。
カップやソーサーに広がる色鮮やかな装飾が、翼を広げたコウモリの羽のように見えることから、この名前で親しまれています。
少し不思議な名前ですが、実際のデザインはとても優雅。
美しい色彩に繊細な金彩、そして可憐な花々が組み合わされた、コールポートを代表する装飾のひとつです。
また、このデザインは「Floral Panel(フローラルパネル)」とも呼ばれています。
パネルとは、区切られた装飾面のこと。
色のついた部分と花々が描かれた白い部分が交互に配置され、まるで額縁で区切られた絵画のような美しさを生み出しています。


バットウィングといえば、コバルトブルー
バットウィングを代表する色といえば、やはり深みのあるコバルトブルーではないでしょうか。
白磁に映える鮮やかなブルーと、きらびやかな金彩。
その組み合わせには、英国のクラシックなアンティークならではの気品が感じられます。
けれども、バットウィングの魅力はブルーだけではありません。
グリーンをはじめ、ピンクやイエローなど、さまざまな色違いが存在します。
当店でも以前、グリーンのバットウィングをご紹介したことがありました。
同じデザインでも、色が変わるだけで印象は大きく変わります。
コバルトブルーの凛とした華やかさも素敵ですが、グリーンにはまた違った落ち着きと優雅さがあります。
お気に入りの色を探すのも、バットウィングの楽しみ方のひとつですね。


よく見ると、それぞれに違う表情
バットウィングは、色だけでなく装飾にも違いがあります。
例えば、カップの外側。
内側やソーサーだけでなく、カップの外側にも色鮮やかな装飾が施されたものがあります。
また、白い部分に描かれた花々も、よく見るとさまざま。
花の種類や色合い、ブーケの構成など、一見同じように見えるバットウィングにも、それぞれ異なる表情が見つかります。
アンティークカップは、こうした小さな違いを見つけるのも楽しみのひとつ。
ぜひ、カップを手に取ったときには、外側の装飾や花々にも目を向けてみてください。

100年以上経っても愛される美しさ
バットウィングは、19世紀末から20世紀初頭にかけて作られた作品が知られています。
100年以上前に生まれたデザインでありながら、今の暮らしにも自然と溶け込む美しさ。
流行が移り変わっても、時代を超えて人々を魅了するデザインには、やはり特別な魅力があるのだと思います。
長い年月を経て、英国から日本へ。
大切に受け継がれてきた一客が、また新しい持ち主のもとで愛されていく。
そんなアンティークの楽しみを、これからもお届けできたら嬉しく思います。
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今週末の特別企画
今週末はハロウィンにちなみ、コールポートのバットウィングをご紹介しています。
100年以上の時を重ねた、美しい英国のアンティーク。
ハロウィンの週末に、時を超えて愛されるバットウィングとの出会いをお楽しみください。

