2025/10/02 09:45


➤ はじめに ― 語れるカップをあなたへ

こんにちは。antique FEELPORTです。

「STORY CUP」第5章では、英国アンティーク コウルドン(Cauldon) の一客をご紹介します。
1900年前後、アール・ヌーヴォーの香りをまとって生まれたこのカップは、
ただ美しいだけでなく、“物語を語れる器”として時を超えて愛されてきました。


➤ 始まりの高鳴り

「カップは“買う”ものですか?」

選ぶのではなく、迎えるという感覚。
使うたびに自分の今と重なり、時間を共にしていく存在。
器を“飾り”で終わらせるか、“物語”へと昇華させるかは、選び方ひとつで変わります。

カップは、暮らしを彩り、日常を豊かに変えるもの。
だからこそ、“買う”というより“迎える”一客に出会ってほしいと願います。


➤ 遥かなるルーツ

このコウルドンは、1900年前後の英国で生まれました。

当時のイギリスはロイヤルウースターの流れを汲む窯が次々と台頭し、
美術工芸と暮らしを結ぶ器が多くの人を魅了していました。

コウルドンもそのひとつ。
格調高さと親しみを両立させ、芸術性を日常に届けたブランドです。

この一客が「語れるカップ」である理由は3つ。
1️⃣ 歴史をまとう — アール・ヌーヴォーの精神と共に生まれたから
2️⃣ 名門の系譜 — 英国の名窯として多くの愛好家に選ばれたから
3️⃣ 視覚に語りかける装飾 — 柔らかな金彩と優美なラインが時代を映すから

背景を知ると、ただ美しいだけでなく「なんか気になる」へと変わります。


➤ 装飾に込められた想い

この色は、誰もが使えたわけではありません。

19世紀末の英国では、深い青や紫は高貴な色とされ、
金彩と組み合わせられるのは限られた階層のみでした。

つまり、この色を日常に迎えることができたのは選ばれた人だけ。
そこには、当時の社会的地位や美意識が映し込まれています。

フランスからもたらされた華やかさと、
英国の知性と気品をあわせもつ独特の色合わせ──
それが、この一客を特別な存在にしています。


➤ 暮らしの中でこそ輝く一客

「特別な器は特別な日に」──そう思って仕舞い込んでいませんか?

けれど本当に上質な器は、日常の光の中でこそ輝きます。
おやつと紅茶のひととき、友人を迎える午後──。

100年を超えて届いたこのカップを、今の暮らしに迎えてみてください。
器はしまっておくより、使うことで守られ、輝き続けます。


➤ 暮らしの“誇り”へ

最後に、このコウルドンが“語れる一客”となる理由を3つにまとめます。

1️⃣ 記憶を呼び起こしてくれる
 過去とつながり、今を生きる力を与えてくれるから。
2️⃣ 小さな積み重ねが物語になる
 日々の時間を美しい背景に変えてくれるから。
3️⃣ 感性で選びたくなる存在感
 理屈ではなく、心が惹かれるから。

派手ではないけれど、背筋をすっと伸ばしてくれる──
そんな静かな誇りを暮らしに添えてみませんか。


➤ 商品のご案内

ただいまオンラインショップにて販売中です。
数量限定につき、お迎えを希望される方はお早めにご覧ください。
※こちらのお品は完売となりました。
このSTORY CUPは、読み物としてお楽しみください。

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➤ おわりに

STORY CUPは、一客の器を通じて“語れるカップ”の世界をご紹介する連載です。
次回もどうぞお楽しみに。

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