2025/09/19 04:49

➤ はじめに ― 語れるカップをあなたへ



こんにちは。antique FEELPORTです。

「STORY CUP」第4章では、英国の名窯 サミュエル・ラドフォード のティーセット〈カッシーナ〉をご紹介します。
100年以上の時を超えてもなお、語り継がれるその装飾と存在感。
器はただ“飾る”だけでなく、ひとつの“物語”を紡ぐことができるのだと気づかされる一客です。



➤ 始まりの高鳴り

「ティータイムは、始まる前こそ最上の贅沢」

カップを並べ、燭台の光を灯す瞬間。
そのときから胸が高鳴り、器は舞台の主役へ。

けれど、器を“飾り”で終わらせるか、“物語”に昇華させるかは、選び方ひとつで変わります。
お取引の中で何度も見てきたのは、語れない器が棚の奥へと消えていく光景。
だからこそ、私はこう考えます。

語れるカップを選ぶこと。
それが、日常のティータイムを贅沢に変える第一歩だと。



➤ 遥かなるルーツ

この〈カッシーナ〉は、1895年にデザイン登録されたと伝えられる歴史ある意匠。
カップの裏には王冠と「SR」の刻印。
転写とハンドペイントを組み合わせた丁寧な仕上げは、100年以上の時を経ても輝きを失いません。

サミュエル・ラドフォード社は1879年創業。
「CROWN CHINA」として海外へも輸出された名窯であり、その誇りと技術が一客ごとに宿っています。



➤ 装飾に込められた想い

金彩の繊細な模様。
薔薇とともに描かれたリボンの装飾。

ヴィクトリア朝からエドワード朝へ移り変わる19世紀末。
リボンは“女性らしさ・愛情・結び”の象徴として、婚礼や贈り物の器にもよく用いられました。

「誰かとつながる」「想いを託す」──
そんな意味が、この小さなモチーフに込められているのです。



➤ 暮らしの中でこそ輝く一客

「特別な器は特別な日に」──そう思って仕舞い込んでいませんか?

けれど本当に上質な器は、日常の光の中でこそ輝きます。
おやつと紅茶の時間に、気の置けない友人を迎える午後に。
100年を超えて届いたこの一客を、今の暮らしに迎えてみてください。

器はしまっておくより、使うことで守られ、輝き続けます。


➤ 暮らしの“誇り”へ

最後に。
この〈カッシーナ〉が“語れる一客”となる理由を、3つだけ。

1️⃣ 華やかさに頼らない、美しい佇まい
2️⃣ 技法とデザインに宿る“おもてなしの思想”
3️⃣ 日常に誇りを与えてくれる存在感

派手ではないけれど、背筋をすっと伸ばしてくれる──
そんな静かな誇りを、暮らしに添えてみませんか。



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➤ おわりに

STORY CUPは、一客の器を通じて“語れるカップ”の世界をご紹介する連載です。
次回もどうぞお楽しみに。

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