2025/09/07 06:44


【 はじめに――“語れる一客”が紡ぐ、もうひとつの物語】

こんにちは。antique FEELPORTです。

前回よりはじまった「STORY CUP」。
アンティークのカップに秘められた小さな物語を、写真と文章にのせてお届けしています。

時代を超えてやってきた器たちは、それぞれに異なる背景や意匠を持ちながら、
不思議と“今”の暮らしにも寄り添ってくれる存在です。

商品ページとはひと味違う、物語を感じる時間。
その世界を、今回もご一緒いただけたら嬉しく思います。

➤ 出逢いのティータイム

ただ一目見ただけで、心を奪われてしまうことがあります。
目が離せないほどの存在感。記憶に焼きついて離れない美しさ。

豪奢にきらめく金彩、絢爛な花模様。
気品と華やかさを同時にまとったこのトリオは、数ある器の中でもひときわ輝いて見えました。

縁に刻まれた繊細な曲線。
一枚一枚のパネルに描かれた、手仕事の温もり。

遠くからでも目を引き、近づくほどに惹かれてゆく──
それが William Lowe “COURT” との出逢いでした。

まるで宮廷の午後に招かれたかのような、贅沢な一客。
「引き寄せられる」って、きっとこういうこと。


➤ COURTに宿る、時代の息吹

このトリオが作られたのは、1920年代から1930年代初頭。
アール・デコの華やぎが広がり、手仕事の美しさがまだ息づいていた時代です。

繊細な金彩、スカラップの縁取り、パステルカラーの花々。
当時の「美しい日常」を映すような装飾様式は、100年を超えた今も色褪せることなく輝き続けています。

裏面には王冠のマークとともに「COURT CHINA」の文字。
その下には、**William Lowe(ウィリアム・ロウ)**を示す“W.L”のイニシャル。
知る人ぞ知る、英国陶磁器メーカーの希少なシリーズです。


➤ 私がこのカップを選んだ理由

たくさんのアンティークに触れてきましたが、この「COURT」には他にはない存在感がありました。

華やかで、けれど決して派手ではない。
堂々としているのに、どこか静けさをまとっている。

気品とあたたかさが同居したその姿は、
「今日を祝うような気持ち」をそっと運んでくれるように思えたのです。

もしご自宅に迎えたら、きっと特別な予定がなくても、
友人や家族との時間を優しく彩ってくれるでしょう。


➤ このカップが、誰かの“物語の一客”になりますように

気品、華やかさ、手仕事の温もり。

そして、時をこえて今ここにあるという奇跡。

この美しさを生み出した William Lowe は、COURT以外にも多彩なデザインを残しました。
可憐な薔薇のカップ、重厚なネイビーとゴールドの組み合わせ…。
どれもが異なる“語り口”を持ち、それぞれの物語を感じさせてくれます。

あなたなら、どの一客を“わたしの物語”に選びますか?


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 商品の一部はすでにお迎えいただきましたが、トリオは、まだご紹介中です☕️
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次回の「STORY CUP」
次回はまた新しい物語を携えたカップをご紹介いたします。
どうぞお楽しみに。