2025/07/10 14:20

【 はじめに──“語れる一客”との出逢いを、物語にのせて 】


こんにちは。antique FEELPORTです。


このブログではこれまで、新入荷やセールのお知らせを中心にお届けしてきましたが、
これからはもう少しだけ、“カップの物語”にも耳を傾けてみようと思います。


テーマは、「語れる一客」。


時代を超えてやってきたアンティークのカップたちが、
それぞれに持つ美しさ、背景、そして“今”の暮らしとのつながり。


写真と文章を通して、ひとつずつ、心を込めてご紹介していきます。
商品ページとはまた違う、静かなひとときを感じていただけたら嬉しいです。


そんな“語れる一客”、最初にご紹介するのは──


【英国ミントン グリーン×金彩のアンティークカップ】です。


優雅でドラマティック──
堂々たる意匠の中に、ヴィクトリアンらしい気品が息づいています。


このカップが目に入ったとき、
まるで“自分のための時間が始まる”ような気がしました。


▶  英国の名窯ミントン──


19世紀、上流階級に愛された華麗なる意匠


このカップは、イギリスの老舗「ミントン」が手がけたもの。
深みのあるグリーンに、繊細な金彩の装飾が丁寧に施されています。


グリーン×金彩の組み合わせは、気品とあたたかさを併せ持つ
“ヴィクトリアンらしさ”がにじみ出る配色。


手に取るたび、当時のサロン文化や午後のティータイムを想像してしまいます。



  ディテールに宿る、美意識と静謐


このシリーズの見どころは、リムのレリーフ装飾と、カップの高貴なフォルム


使いやすさよりも、美しさを優先していた時代の名残を感じます。


ソーサーとプレートにも施された金彩ラインは、
どこかクラシックな音楽の旋律のよう。


主張しすぎず、けれど確かに存在感を放ちます。



 私がこのカップを選んだ理由


たくさんのカップを見てきましたが、
この一客には、目を惹く華やかさと、心が静かになるような気品が同居していました。


華やかだけれど、決して派手ではない。
堂々としているのに、どこか静けさを感じる。


そんな“美しさの余白”に、心が惹かれたのだと思います。


そして何より、「毎日の中に、こういう時間があるっていいな」──

そんなふうに思わせてくれる力がありました。



今日も、静かに寄り添ってくれるような存在──

 撮影風景の小さな裏話


このカップは、ミントンのティーポットやプレートと合わせて、
午後の柔らかな自然光のもとで撮影しました。


ほんの少し黄味寄りに仕上げたのは、
このカップがもつ“あたたかみ”や“気品”が、より自然に浮かび上がるように感じたからです。


ティータイムのひとときを切り取ったような空気感を大切に、
世界観を壊さず、でも今の暮らしにもすっと溶け込むような雰囲気を意識しています。



 このカップが、誰かの“物語の一客”になりますように


日常に寄り添いながら、
どこか特別な時間をもたらしてくれるティーカップ。


STORY CUP第1章の主役、ミントン・グリーン金彩トリオは、
そんな存在です。



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 商品の一部はすでにお迎えいただきましたが、カップ&ソーサーは、まだご紹介中です☕️

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✎ 次回の「STORY CUP」

次回は、クラシカルな意匠が魅力の「COURT」シリーズをご紹介予定です。
新しい一客との出逢いを、またお楽しみに。